あいみょんの不思議な魅力の正体とは?独特の切なさと心地よさ、定番4曲から秘密を探る [エンターテイメント]
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同曲は放送中のドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の主題歌に起用されている。
高いソングライティングスキルと、一度聴いたら忘れられない歌声で人気のあいみょん。
弱冠19歳でのインディーズデビュー以来順調に勢力を拡大し続ける才能豊かな逸材だ。そんな彼女が特に高く評価されているのはそのメロディメイキングと歌詞。
独特の切なさや悲しさがありながらも、どこか心地よさすら感じる楽曲が「共感できる」と10代~20代の男女に絶大な支持を得ているようだ。
まだあいみょんの楽曲に触れたことがないという邦楽リスナーに聴いてほしい、
彼女の不思議な魅力をダイレクトに感じられる4曲を紹介したい。【五十嵐 文章】
先ずは『あなたのために』
8月にリリースされた最新シングル「マリーゴールド」のカップリングだ。
シンプルなアコギの音が印象的なイントロから始まるこの曲は、
牧歌的なメロディが可愛らしくて、何も考えずに聴いているとハッピーな気持ちになれること請け合いの癒し系ソングである。
しかしその実、歌詞の内容にはハッピーなサウンドに相反する切なさが満ち溢れている。
主人公の「わたし」は失恋から立ち直ろうと努力している女性である。
しかし、彼女は恋人のために嘘をつき、過去を変え、髪を伸ばしてメイクも覚えるような“重い”女性だ。
祝福のような鐘の音に乗せて、あいみょんはおどけたように<もう誰のものでもないわたし><あなたのためについた嘘は わたしのため>と歌う。
その可愛らしくポップなボーカルと優しいサウンドがかえって歌詞の切なさを際立たせているのがにくい。じわじわと心を抉る、あいみょんらしい失恋ソングだ。
『マトリョーシカ』
タイトでスタイリッシュなギターサウンドが印象的な楽曲。女性詞でありながらダンディーなイメージの湧き上がるこの曲は、アルバム『青春のエキサイトメント』に収録されている大人っぽい1曲だ。自分を偽り誰かに愛されることを夢見る女性の心理を「マトリョーシカ」に託した歌詞は至妙の一言。
<殻に閉じこもったマトリョーシカ せめて神棚に添えて欲しいわよ>といった言い回しの端々から、気高くありたいと願いながらも独りよがりな「私」の心理が表れている。
サビではメロディが少し明るくなり、歌詞にも<キラキラに光る何かを追いかけた>といった明るい印象が残るフレーズが表れる。あいみょんの歌声も冒頭のダンディーな雰囲気から一転、高らかにきらめきを増していくが、その明るさや伸びやかさが<私は本当に愛されたかった>といったフレーズの痛々しさをさらに引き立てているのがたまらない。
決して彼女のスタンダードやキラーチューンといったタイプの楽曲ではないが、4分足らずの中にあいみょんの真骨頂といえる「ヒリヒリ感」と「きらめき」、そして巧妙なサウンドメイクが詰め込まれた至極の1曲である。
(以下、引用元参照:https://www.musicvoice.jp/news/201810310106424/ )
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